寺子朝陽が神社に住んでいるのは、色々な偶然が重なっただけ。
大学進学のため住まいを探していたところへ、縁戚からのつながりで「神社の管理人をしてくれるならば無料で住める場所がある」という話が舞い込んだから。正確に言えば、住んでいるのも神社そのものではなく、同じ敷地内にある庵だ。
なので朝陽には、神仏にまつわる不思議な力があるわけではない。
なのに、どうしてか。神社の庵に住んでから朝陽の元には助けを求める人がやってくる。
来る者拒まず。
庵のルールにのっとって、それから朝陽の信条にのっとって、朝陽は不可思議なできごとに巻き込まれていく。
ホラーというよりちょっぴり怪奇な物語。
☆十話まで予約投稿済み。