異世界に転生し、歩く事も、カトラリーを持つ事も禁止され過ごした１５年。それでも幸せに暮らしていたのに、１５歳の誕生日を迎えた瞬間、養父や養父の弟、そして義兄達が豹変した。頼れる執事に護衛騎士、大神官や皇族、宰相やその他大勢に愛され過ぎて辛い日々が始まった。
彼等が数十年間想いを寄せる聖女様に、私が瓜二つだからか。
私は聖女様じゃないと何度言っても聞き入れない。私が聖女様だと信じて疑わない、この頭のおかしな人達を更生させるチャンスが来た。
何故か幸せだった三年前に戻った私は、何とか皆の正気を取り戻そうと頑張った。
なのに何故か事態は、どんどん悪化していく。
仕舞いには、数十年前の世界に召喚までされて、何もかも上手くいかない。