【第三章まで完結/第四章連載中/毎日21:10更新】
チートを貰って、無双して、なぜか皆に好かれる。そんな「誰でもいい主人公」の異世界ものに飽きた方へ。
『帰り火の洞窟』は、強さにも、成功にも、仲間になることにも、その理由を描きます。
「役立たずはいりません」
そう言われて追放された少女ミラが、森の奥で見つけたのは、不思議な炉のある洞窟だった。
小さな地竜を拾い、行き倒れた旅商人を助けたことから、洞窟での暮らしが始まる。
料理人が食卓を豊かにし、吟遊詩人が酒を造り、ドワーフの双子が武具や道具を鍛える。
集まってきたのは、得意なことも苦手なことも違う、少し癖のある仲間たち。
誰かの苦手を別の誰かが補い、知恵と仕事を持ち寄れば、昨日はできなかったことが今日できるようになる。
鉱石を掘り、酒を売って稼ぎ、工房を広げ、新しい設備を作る。洞窟で整えた装備を持ってダンジョンへ潜り、手に入れた素材を持ち帰って、また暮らしを豊かにする。
部屋が増え、風呂ができ、食卓が賑やかになる。仲間が一人増えるたびに、洞窟には新しい仕事と、新しい楽しみが生まれていく。
けれど、洞窟の外はそう甘くない。魔物も、商売相手も、こちらの都合に合わせてくれるわけではない。
だからこそ、冒険を終えて帰ってきたときの食事が旨い。仲間と次の仕事を相談する時間が楽しい。
いつしかそこは、どこにも居場所を持てなかった者たちが、自分の意思で帰ってくる場所になっていた。
**冒険は、帰る場所から始まる。**
洞窟拠点×クラフト×交易×ダンジョン攻略の異世界生活ファンタジー。
※完結までの大筋プロット作成済み。長期連載予定です。