「リーネ、お前のような地味で無能な女は、我が家の恥だ。死神辺境伯にでも嫁いで、せいぜい最後を看取ってこい」
実家の伯爵家で「掃除と調合しかできない雑用係」として虐げられてきたリーネは、呪毒に侵されたカステル辺境伯・ジークヴァルトのもとへ生贄として差し出される。
そこにいたのは、全身を包帯に巻かれ、死を待つだけの痩せこけた「死神」だった。
けれど、リーネは恐怖するどころか、不衛生な環境に職業病が爆発!
「なんて不衛生なの! これでは治るものも治りませんわ!」
彼女が発動した【洗浄】は、実は万物を本来の清らかな姿に戻す『神域の純浄』。
部屋をピカピカに磨き上げ、最高純度のスープを飲ませると、数日でジークヴァルトは絶世の美貌を取り戻し、王国最強の力を覚醒させてしまった。
さらには、彼女が「掃除」した呪いが術者へ逆流する【呪詛返し】まで発生し、彼女を捨てた実家や敵対勢力は自滅していくことに。
当のリーネは「ただの掃除ですから」と無自覚のまま。
しかし、自分を救ってくれた「光」に深く執着し始めたジークヴァルトは、彼女を二度と離さないと誓い、全身全霊で溺愛し始めて――!?
「リーネ、君がいない世界など、もう考えられない。……いいだろう? 一生、私の隣で掃除をしていてくれ」
これは、地味だと言われた少女が、最強の辺境伯に拾われて幸せを掴むまでのシンデレラストーリー。