背が縮んだ、膝が痛むと嘆く飯山健夫(68歳)は、3年前に妻に先立たれ、今は娘夫婦、末の孫娘と同居中。
私鉄の通る、とある地方都市で個人タクシーに乗っている。
黒雲の下、雨のそぼ降るある日、なぜか通ることになってしまった私鉄を潜る、狭い箱型コンクリートのアンダーパスで突然突っ込んで来た対向車。
なんの拍子か日の差す草原に移動してしまう。
途方に暮れていたタケオは森からゴブリンをトレインした革鎧少女と遭遇、助けることになった。
少女はソロ冒険者のクレア(16歳)。
この少女とパーティを組むことになった。
タケオには何もないが、タクシーにアビリティが生えると言うおかしなチートを抱え北へ南へ、流されるままに旅をする。
とまあこんな具合の異世界転移ですが、馬車しか交通手段のない世界ですから、タクシーなんぞで食えるわけもなく。
冒険者になるんですが、本人には何のチートも無くて戦力にはならない。
さて、どうなりますことやら。