この世ではないどこかに存在するという、未知の幻想境「アルヴァルシア」。異形の魔物が闊歩し、剣と魔法が支配するというその異世界から、次元の裂け目に落ちた者たちが、我々の住む現世界に次々と転移してくるという謎の現象「マグラドゴアの災厄」が起こりはじめた。
エルフにドワーフ、ノーム。そのほかにもさまざまな、外見も性質も能力も我々人間とは遥かにかけ離れた種族の来訪者たち。夢物語やおとぎ話の中だけにしか登場しなかったはずの彼らは、やがて「妖魔人(フェアリアン)」と呼ばれるようになった――――
そして今。日本の花東京市にある「鳴城獅賀大学」に、世界で初めてとなる学問としての魔法の学び舎「魔法学部」が誕生した。教授陣はすべて、異世界アルヴァルシアから転移してきた妖魔人にして、熟練の魔導師たち。そしてその中には、ドイツからやって来た天才魔導猫「ヨハン・K・シュレディンガー」が名を連ねていた。
※本作品は、物理学者エルヴィン・シュレディンガーの提唱した量子力学にまつわる思考実験「シュレディンガーの猫」とは一切関係ありません。