自作のドロドロ小説を完結させたら、まさかの物語世界へ転生してました。
スラムの孤児として生きていた私は、仲間のせいで誤って殺された「私とうり二つの王女」に成り代わる。
彼女は自作の小説で10年後に国家滅亡の後処刑されるはずの人物だった。
「このままじゃ私、死ぬじゃん!?」
こうなったら偽物の王女として原作を崩壊させ、ハッピーな国家存続をしないと生き残る道はない!
都合のいいチート能力?無双できる魔法?自分の味方をしてくれるイケメンな王様?
そんなもんない!!!
武器は原作者の記憶、前世で社会の荒波に揉まれて得た精神、これだけ。
これ以上ないリアルに、生き抜け転生者!
歪んだ貴族、恐ろしいラスボス父王、謀略、裏切り、忌まわしい過去、国家間交渉戦、国民の評価、国に巣食う裏の世界を踏破して、生存を掴み取れ!
しかし、この世界には原作者の「私」すら知らない秘密があった…
『私は、自分が作ったこの世界の責任を取らなきゃいけない』
――これは、生き延びるために王女となった私が、自分で選び取った地獄を踏破して、運命を書き換えていくお話。
胃もたれ必至、重厚にして癖しかない、ファンタジー風味原作破壊生存譚。
【終章突入。物語は原作者すら予想もつかなかった秘密と終末へ向かう】