「キレてる……キレてるよ、その広背筋ッ……!」
伯爵家の次女、銀髪碧眼の儚げな美少女リリアーナ(14歳)の悩みは、一グラムの筋肉もつかないその虚弱すぎる体質。
彼女の正体は、前世を「筋肉」と「化学」に捧げた伝説のボディビルダー兼・天才化学者の45歳のおっさんだった!
今世こそ最強の肉体を手に入れるため、リリアーナは前世の化学知識と魔法を融合させた『聖域ノート』を書き綴る。
「魔法銀を触媒にしたアミノ酸合成……これで今日から私もマッチョな美少女だ!」
……しかし、出来上がったのはなぜか、塗った瞬間にシワが消え肌が発光する**『奇跡の美容液』や、一晩でハゲ頭がフサフサになる『神の発毛剤』**ばかり!?
本人はいたって真面目に筋肉を求めているだけなのに、
「まあ!
聖女様だわ!」
「リリアーナ、あなたがいなきゃもう夜会に出られないわ!」
と、国中の**「美魔女」**たちが彼女を奪い合い、膝の上でヨシヨシされる毎日。
さらに、そんな母上たちの姿を見た第一王子や公爵令息たちが、
「僕たちよりも母上を優先するなんて……!
君の関心を引くにはどうすればいいんだ!?」
と、見当違いな独占欲を燃やし始めて――!?
筋肉を愛し、化学を信じ、美魔女にデレデレし、イケメン息子たちを「バルクが足りない」と一蹴する。
「ふにゃにゃにゃにゃ」と崩れ落ちるたびに国が動く、虚弱な天才美少女の(中身おっさん)勘違い・美容・無双ファンタジー、開幕!