転生したのに、特典ナシ。
悪役令嬢だったのに、王都から追放。
記憶を取り戻したのは、婚約破棄前夜。
そして辿り着いたのは――王国から離れた“飛び地の辺境領”でした。
そこで待っていたのは、
まともに整備されていない屋敷、
何とか生きているけどギリギリの港町、
そして「地獄だけど慣れます」と笑う頼れる(?)侍女たち。
「ねえ神様? 転生特典とか、便利スキルとか、本当に無いの?」
愚痴りながらも逃げずに机に向かい、
できるところから一歩ずつ“今日を少しマシにする”ことを選ぶメリッサ。
そんな彼女を、どこかで“見ている存在”がいてーー
普通の住民の顔をしながら近づいてくる“女神”との出会いが、
彼女の辺境生活を、少し温かく、少しだけ不思議にしていく。
追放悪役令嬢、特典ゼロからの辺境スローライフ。
「ちゃんと生きる」って、意外と悪くないのかもしれない。