「おじいちゃんのガソタムは、伊達じゃない!」
――祖父は『機動戦士ガンダム』という
アニメが好きだった。
好きすぎて、自宅の地下に実物大の巨大ロボットを
作ってしまった。
型式番号:J01-GSTM。通称『ガソタム』。
全高18.0メートル、重量60.0トン、出力65
000馬力。
……そんな「国家予算レベルの不祥事」を、
遺言で託されたのは孫の私だった。
私の名前は古谷麗(ふるや・れい)。
――私は『うらら』だ。れいとは絶対に呼ばせない。
女子高生の一人暮らし。
通学には便利だけど、地下には謎の超兵器。
動かせば家が壊れる。捨てれば数億円かかる。
バレれば自衛隊が飛んでくる。
「……よし、死ぬまで隠し通そう」
これは、ガンダムを全く知らない現実主義な女子高生が、
おじいちゃんの遺した「重すぎる遺産」を
必死に隠匿しながら平穏な日常を守ろうとする、
世知辛い現代ファンタジー・コメディである。