ボストンの名門・バークリー音楽大学で「理論だけの落ちこぼれ」と見下され、所属バンドを理不尽に追放されたショーン。
だが彼らは知らなかった。ショーンが伝説のジャズ・ピアニストを父に持ち、どんな音も極上の名曲へと塗り替える「編曲神」であることを。
トラウマからボストンを離れられないショーンだったが、廃墟のようなライブハウスで、感覚だけで「青いノイズ」を鳴らす野生の天才少女・メグと出会う。
理論至上主義のショーンと、超感覚派のメグ。真逆の二人が奏でる音は、一晩で聴衆の理性を狂わせる「毒薬」となった。
一方、ショーンを追い出した元バンドは、彼が裏で支えていた完璧なスコアを失い連戦連敗。
「頼む、戻ってきてくれ!」と泣きつかれても、もう手遅れだ。
ショーンの隣には、彼の音に狂信的なまでに囚われたメグがしっかりと寄り添っていて――。
理論と野性が交錯する、落ちこぼれたちの音楽無双劇、開幕。