クラスごと異世界に召喚されて早6年。
一人だけ勇者の力を得られず初日で追放された石橋汎磨(いしばし
はんま)は、母のもとへ帰る方法を求めて大陸中を探索。今や『巨人殺し』と恐れられる世界最強の冒険者と化していた。
ある日、そんな汎磨のもとに同級生から手紙が届く。
『なぜか勇者の力が消えた。【本日をもっ……ート能………ービス終…です】とかなんとか、ノイズ混じりに天使が何か言ってるが、よく分からん。追放は取り消してやるから今すぐ戻ってこい、通訳として働け』
要約すると、どうやら勇者の力とともに《言語理解》も消え、現地人とコミュニケーションすら取れない有り様らしい。だから地力で生き抜いた汎磨の助けが必要なのだそうだ。
……6年経っても変わらない、上から目線の文面にうんざりする汎磨。
正直関わり合いになりたくないが、元の世界に帰る手がかりがあるかもしれない。だから一応、会いに行くことにした(助けるとは言ってない)。