イズク・フォーリンゲインは《聖女》と呼ばれる存在の一人だった。
この世界には勇者も魔王もいない。魔法すら存在しない。あるのは人類が未だ姿を見たことが無い女神によって与えられし《奇跡》という名の異能のみ。その中でも最も強力な《奇跡》を与えられた者が《聖女》である。
しかしそんな或る日、人類史に腐れた竜を招き入れ、世界を終焉に導こうとした歴史上最初の《魔女》が現われる。そしてその正体こそがイズクであると身に覚えのない反逆の罪を着せられ他の《聖女》によって断罪された。
だがイズクだけが全てを知っている。
本当の敵はイズク以外の《聖女》そのもの。腐れた竜の死骸の上に遺棄されたイズクだったが、己の持つ《終わら不(ず)》の《奇跡》によって生き返る。その奇跡の力によって彼女が再び息を吹き返す。そして彼女は腐敗した竜の呪いを受けては死を繰り返したことでその竜の力も一緒に取り込むのであった。そしてイズクは誓う……この死ねない奇跡と腐れた竜の力で全ての聖女へ復讐すると。
聖女たちに「死は救済だ」と告げられた。ならば同じように死をくれてやろう。それが救いと言うのならば、思い通り果たしてくれよう――死にさらせ人類史。
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