ローリー・ガールドは王宮に勤める事務員。
就職して一年程経った頃、学園の頃からの男友達で王宮の別部署に勤めているユーヴェン・グランドが、ローリーの同僚であるカリナ・メーベルに好意を寄せる。
ローリーはカリナの踏み台になってもらおうとユーヴェンをカリナに紹介する。
しかし、カリナとユーヴェンが仲良くなっていくにつれてローリーは気持ちが落ち込んでいった。
そして気づく、自分がユーヴェンを好きだった事に。
ユーヴェンがカリナに好意を持っているのは明らかで、気づいたと同時に叶わない想いに涙を流した。
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一方、ユーヴェンの親友でローリーとも学園の頃からの友人である見習い騎士のアリオン・ブライトは、学園時代の出来事の負い目からいつもローリーに過保護にしていた。
ずっとローリーを見ていたアリオンはローリーがユーヴェンを好きだと思っていたが、紹介の話をしたローリーに聞いて否定される。
思い込んでいた事を反省していた時に、ローリーが涙を流している所を目撃してしまう。
そしてアリオンも気づく。自分がローリーを好きだった事に。
その後接したローリーの態度でローリーがユーヴェンを好きだと気づいた事を知りながら、それでも諦めきれないローリーへの想いを表すように行動し始める。
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アリオンの想いを知ったローリーは、叶わない想いから解放されたいとアリオンに願う。
アリオンの昔からの過保護が、ただ自分を溺愛していた事に気づいて翻弄されるローリーと、ローリーを好きだと言葉と行動で示していくアリオンの溺愛ラブストーリー。
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※魔法がある世界での恋愛ストーリーになっています。
※貴族がいる国ですが、ヒロインもヒーローも平民です。
※ヒロイン視点とヒーロー視点の両方を書いていますが、ヒロイン視点のほうが多いです。
**無自覚鈍感ヒロインと純情溺愛ヒーローの物語**