ブランシェール家の令嬢セレーヌは、王太子ステファンから突然婚約破棄を言い渡されてしまう。ブランシェール家には『結婚しなければ魔力を失う』という言い伝えがあり、婚約を破棄されたセレーヌの魔力は次第に衰えていく。セレーヌは魔力を維持するために、魔王と呼ばれる隣国ヴァルドラード国の皇帝アルフォンスに求婚することを決意する。
女性嫌いのアルフォンスはセレーヌの求婚を断ろうとするが、側近ランスロットにセレーヌの力を借りたらどうかと言われ、1年間の期限付きの婚約者として迎えることにする。
ある日、庭園の掃除をしていたセレーヌは、苦しそうな動物の鳴き声を聞いて、入ってはいけないと言われていた森に足を踏み入れてしまう。
穴に落ちて鳴いている魔獣を助けたセレーヌだったが、自分も穴から出られずに困っていると、言葉を話す魔獣ロシュフォールが現れる。ロシュフォールは、アルフォンスが心身を注いで助け出そうとしていた側近だった。
アルフォンスから、ロシュフォールや使用人たちが森の精霊ルシアによって魔獣に変えられてしまったと聞いたセレーヌは、彼らを助けるためにルシアと対峙する決意をする。
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20万字越えの長編ですがお楽しみいただけるとうれしいです(^^)
※Nolaノベルにも掲載しています。