中学生になった日、柊木レイは夢を見た。
真っ暗闇の中、得体の知れないバケモノに殺される夢だ。
その夢はまるで現実のようで、五感は起きている時と変わらなかった。
そんな中、レイは毎夜「死」を繰り返す。
想像を絶する苦痛、耐え難い恐怖。
次第にレイの精神は絶望によって蝕まれていく。
しかし「死」を繰り返すこと三年。悪夢に一つの変化が起きた。
――扉だ。
前日まで何もなかった空間に突如として扉が現れた。
レイは扉に一縷の光を見た。希望を見た。
絶望に折れかけていた心を叱咤し、光へと手を伸ばす。
その先で出会ったのは異世界の氷姫ラナ。
二人が出会う時、物語は動き出す。
これは世界を越えるほどの純愛物語――。
※火曜日と金曜日に更新予定です!
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