山間にある自衛隊の小規模駐屯地に、ある日、行き倒れの民間人が運び込まれる。応急処置が終わった直後、突如として異変が起こり、民間人四人を含む駐屯地全体が、戦国時代へと転移してしまった。
あらゆるライフラインが断たれ、現代への帰還の見通しも立たない中、隊員たちはこの時代で生き延びる術を探ることになる。やがて、食糧にも医療にも事欠く近隣の寒村と接触し、交流が始まる。
彼らが持つ知識と技術をもって手を差し伸べれば、人々を救えるかもしれない。しかし、その行為は、彼らが守護すべき、もといた時代の歴史を歪める危険を孕んでいる。
とはいえ、時代が違っても、目の前で苦しむ自国民を見捨てることができるのか――隊員たちは葛藤を抱えながら選択を迫られていく。
やがて事態は、野盗の襲撃、そして北方の領主に仕掛けられた戦へと発展し、駐屯地は否応なく戦国の争いに巻き込まれていく。
本作は、歴史への干渉と、命を守る責務との板挟みをテーマとした物語です。
自衛隊の近代兵器による派手な戦闘の描写はあまりありません。