「勿論です。未来の妃としての勉学は当然のことですわ」
王子と婚約をしたレザンヌは、本を読みながらいつも夢見ていた。いつか魔法で多くの人に幸せを届ける夢を。だけど才能はなく、仮面をつけたような社交も苦手。侍女の目を盗み、ある計画を実行に移すことに──。
「ザワークラウト3つ、ミード2つ!」
水の都で働く看板娘のロゼは、忙しいランチタイムの日々。常連たちの悪ふざけも意に介さず、熟成の魔法を駆使して美味しさと愛想を振り撒いていく。けれど、誰にも言えない秘密を抱えていた。
──貴族を辞めたいレザンヌと秘密を抱えるロゼ。
アイスブルーの瞳の少年と出会い、それぞれの運命は大きく混ざり出す。
※小説家になろうとカクヨムで同時掲載しています。