学園卒業パーティの断罪イベントで、前世乙女ゲーム世界の悪役令嬢リリアーヌは、王太子から「聖女いじめ」の濡れ衣で婚約破棄を言い渡される。
聖女ミアを利用する教会と腐敗貴族のスケープゴートにされれば、待っているのは処刑エンドと、その先の戦争エンド。
だがリリアーヌは三年間こっそり証拠を集め、未来ノートでバッドエンドを研究し尽くした「冤罪潰し特化」公爵令嬢だった。
王城中に響く録音魔道具、取り巻きたちの自白、教会と特定商会の黒い金の流れ、さらに隣国ガルディア帝国第一皇太子セドリックの全面後ろ盾で、断罪会場を王子&聖女&教会ざまぁの公開逆転劇にひっくり返す。
追放どころか「うちの国で一生甘やかす」と求婚された彼女は、ゲーム知識とチート級の有能さで、帝国と組んで自国の聖女利権・戦争フラグ・王太子派を次々にロジカル爆破していく。
婚約破棄から始まる大逆転で元婚約者と聖女と黒幕たちに徹底ざまぁしつつ、隣国皇太子の溺愛を浴びながら、紅茶とお菓子付きで戦争エンドを書き換え悠々自適の第二の人生を勝ち取る物語。