目を覚ました先は、
人も街も、文明もすべてが小さな世界だった。
理由も分からないまま辿り着いたのは、
小さな人々が暮らす国――「風受けの地」。
そこには、
ごはんを作り、
仕事をし、街を整え、
ちゃんと“文明として暮らしている”日常があった。
特別な力も、チート能力もない。
あるのは、元いた世界の感覚と、
食べ物や暮らしを少しだけ整える知恵だけ。
それでも流花は、
戦うことでも、支配することでもなく、
この小さな世界で生きることを選ぶ。
これは、
無双もしない、世界も救わない。
それでも確かに誰かの暮らしに関わっていく、
“小さな世界で生きていく”ための物語。