僕、綾瀬綾人の趣味はソロキャンプとコーヒー。
五月の夜、山中はまだまだ冷える。それなのに綾人がキャンプ中に現れた薄着の美少女。
黒瀬沙織。僕が通う葛木高校の二年生。才色兼備の文武両道、テニスで全国大会にまで出ているくらいの有名人だ
そんな高嶺の花が山中に置き去りにされたとわかり、ブランケットを貸してコーヒーを振る舞った。焚き火を囲んだほんの数十分の出来事のあと、もうこれっきりかなぁ、なんて思っていたら。
なんだか妙に距離が近い。バイト先の常連で、義姉と幼馴染の親友で、それなのにほとんど話したことがなかった。
だというのに、そんな僕らがいきなりデート?一緒に昼食?色々と駆け足に進展するうち、彼女は怪我を負ってしまい――
カクヨムにて掲載中