「セラフィーナ・エルヴァスティン! 貴様との婚約を、この場で破棄する!」
身に覚えのない罪で、卒業夜会の壇上から最果ての辺境へ追放された公爵令嬢セラフィーナ。
けれど彼女は泣かない。荒れ地? 直せばいいわ。痩せた畑? 育てればいいのよ。公爵家仕込みの知識で辺境をぐんぐん蘇らせ、無愛想だけど誠実な辺境伯と領民たちに囲まれて――気づけば、人生でいちばん自由な毎日が始まっていた。
……ところで王都の皆さま、ご存じでした?
この国を三百年守ってきた大結界。あれを支えていたのが、あなたたちがたった今捨てた娘だということ。
結界は消える。魔物が来る。疫病が広がる。偽聖女の化けの皮が剥がれる。
そして王家が泣いて縋りに来たとき、本物の聖女はもう、帰る場所を見つけてしまっていた。
「私の帰る場所は、もうここにございますので」
冤罪から始まる、王道ざまぁ×溺愛の逆転ラブファンタジー。