異世界へ転移して十年。
主人公は言葉も通じぬ世界で生き抜くため、地下闘技場の奴隷闘士として戦い、武道の経験を武器に自由を勝ち取った。
現在はDランク冒険者。
生活は安定し始めていた。
あとは形だけの仲間を見つけてCランクへ昇格するだけ。
そう思っていた。
ある日、王都の奴隷市場で三人の少女と出会う。
家族を奪われ奴隷となった獣人の少女。
没落した北部貴族の娘。
そして何か秘密を抱えたエルフの少女。
主人公は彼女たちを買う。
正義感からではない。
世界を変えようと思ったわけでもない。
ただ、見て見ぬふりができなかった。
そしてCランク昇格のための仲間が必要だった。
それだけのはずだった。