これは神話の時代より続く魔女の物語。
神に創られた古の十三魔女のひとりである月の魔女ミクリーンが魔女の里を飛び出し、800年に渡る魔女の歴史が始まった。
アルケイア魔導王国が誇る十三魔女は剣と盾、二名の騎士を従えるのが通例である。魔女の盾に憧れる少年オーレンは、魔女の少女ミリザと出会う。オーレンはミリザの盾として世界を巡る戦いに身を投じることになる。
ミリザの目的は母の死の謎を探ること。だがその真相を知る白い魔女は聖女を降臨させ、世界を巻き込む大戦争を引き起こそうとしていた。
白い魔女の魔法により伝承が現実となる世界。帝国では邪神の幻影が忍びより、王国では原初の魔女と竜が復活を遂げる。
これは抗えぬ運命に抗おうとする魔女と聖女の物語。
彼女たちが自らの意志で選び取った未来とは。