アストレア公爵令嬢ヴィクトリアは、王国の魔力供給を陰で支える天才会計士だった。
しかし、愚かな婚約者ジュリアン王子は彼女を「数字を数えるだけの無能」と蔑み、聖女に乗り換え、国外追放を言い渡す。
「……そうですか。では、この国の魔力、すべて回収(リコール)させていただきますわ」
ヴィクトリアがペンを走らせた瞬間、王国は闇に沈み、国庫は空に。
そんな彼女を拾ったのは、大陸最強の「死神皇帝」カエルス。
「私の不眠を救う、甘い監査報告を聞かせてくれないか?」
冷徹なはずの皇帝に溺愛されながら、ヴィクトリアは自分を捨てた王国、そして世界そのものを「敵対的買収」し始める――。