魔王を倒した。国は勝った。──なのに、その日から国は静かに滅び始めた。
財政破綻、難民、治安崩壊、英雄たちの判断ミス。誰も責任を取らない"戦後"の後始末を全部押し付けられた挙句、「戦えない無能」として追放された官僚――アレン・クロウ。
だが、彼こそがこの世界で唯一、"戦争の後"を処理できる男だった。
追放先の滅びかけた小国で、アレンは嫌われ役を引き受ける。救える命と救えない命を選別し、英雄よりも現実を見据えた決断を重ねていく。剣を一振りもせず、知略と帳簿だけで国を立て直していく。
一方、唯一の後始末役を失った王国は、英雄神話にすがったまま暴走し、自らの手で崩れていく。
これは、剣を振らない男が、最も残酷で、最も誠実な方法で国を救う物語。
全75話・完結済。
▼こんな人におすすめ
・「追放ざまぁ」で、追い出した側が自滅していく因果応報が好きな人
・無双や魔法ではなく、内政・知略・交渉で這い上がる主人公が読みたい人
・派手な勝利より、静かで重厚な逆転劇に浸りたい人
※恋愛要素は控えめです。