「――世界が舞台で、誰にでも役が当てられるのなら。きっと私は悪役でしてよ、グリフ」
RPGゲームアテルドミナの世界における絶対的な悪役、公女ヴァレット=ヘクティアル。
グリフはゲームの製作者の一人でありながら、彼女の持ち物である大魔導書に転移してしまった。
同じく転移したプレイヤー達は誰もが彼女の死を願い、排除を目的とする世界。
しかし、悪役として生まれただけの彼女に、果たして罪があるのだろうか。
誤った歴史であろうと構わない。新たな歴史で塗りつぶし、彼女を幸福にしてみせよう。
「全部だ、ヴァレット。悪も正義もなくなるくらいに、全部壊しちまえばいい」