ギレッセン公爵家の長女に生まれたフィリスは、グレッグを婿養子に迎えるが、当の本人は結婚当初から愛人を作り、妻を蔑ろにしていた。フィリスがいてこそ、グレッグは公爵という地位にいられるというのに。
ある晩、我慢の限界に達したフィリスは、「愛人のところへ行くのならそのまま出て行くように」と告げるが、グレッグはそれを拒否。それどころか、関係を迫られてしまう。
さらにグレッグはその後、使用人を総入れ替えし、フィリスを軟禁するという強硬に出る。
身の危険を察したフィリスは、一人ギレッセン公爵邸を後にするが、その時にはもうお腹にグレッグの子がいて……。