婚約者である第一王子から突然婚約破棄された公爵令嬢リゼリア。魔力欠乏症を発症し、すべてを失った彼女を救ったのは、第二王子クロードだった。
「病気にかかり、婚約も……辛かったな」
優しく手を差し伸べる彼に触れた瞬間、失われたはずの魔力が満ちていく。
「どうして、他を探す?」
「俺がいると言ったはずだ」
けれど、その優しさは少しずつリゼリアの自由を奪い、やがて彼女は王宮から逃げ出す。
その先で出会ったのは、王国最強と謳われながら姿を消した伝説の大魔導師ユーリ・アデライン。
「……なぁ、死にたいのか?」
「面倒くせぇな」
ぶっきらぼうで不愛想。
けれど誰よりも彼女の意思を尊重してくれる青年だった。
ユーリとの出会いをきっかけに、リゼリアは少しずつ自分自身の人生を取り戻していく。
しかし、その先で彼女は知ることになる。
魔力欠乏症の裏に隠された真実を。
なぜ自分は魔力を失ったのか。
失われた人生を取り戻すため、リゼリアは真実を追う。
すべての真実を知った時、彼女が選ぶ未来とは――。
これはひとりの令嬢が、自分で人生を選び取るまでの物語。
メインは恋愛です。