七年間、侯爵夫人として夫の家を守り続けた。
なのに返ってきたのは、愛人の子を認知するという離縁状だった。
「……わかりました」
涙はもう出なかった。ただ静かに、屋敷を出た。
実家へ戻る途中の白い森で出会ったのは、伝説の聖獣・白銀の大狼フェンリル。
「お前が俺の真の伴侶だ」
数百年ぶりに伴侶を見つけた聖獣は、なぜかエリーゼに全力で懐いて離れない。
聖獣に選ばれたという報はたちまち国中に広まり、あの日捨てた夫は青ざめ、愛人は喚き散らした。
そして、ずっと遠くから見ていたという第二王子が、静かにエリーゼの前に現れて——。
七年分の我慢をやめた令嬢は、聖獣の加護と新しい愛に包まれながら、今度こそ自分のために生きていく。
※ざまぁあり、ハッピーエンド確定、甘め多めです。