「誰か囮になれ!」
交易商人の一家が、盗賊に襲われた。
赤い髪の家族の中で私だけがピンク色の髪をしていて、家族からあまり好かれていない。それには薄々気付いていたけれど、生け贄にされるほどだとは……。
置いてきぼりにされ、私は隠していた能力を発動した。
【翻訳】で動物たちを呼び寄せて守ってもらい、家族と決別する。
この世界に転生するときに、神様に大洪水を起こすので、善良な人間と動物を選び、船に乗せろと言われている。そのために【ギフト】をいくつかもらった。
私は英雄になりたいわけじゃない。
ただ、安心して眠れる家が欲しい。できれば、ふかふかのお布団で。
世界を救う使命を押しつけられた商人の少女が、世界を滅ぼそうとする神様に物申す。
私の人生に、勝手に大洪水を持ち込まないでください!