妹に、奪われ続けた。二度目の人生では『対価』を貰う。ざまぁみろ。
ヴィスティリアとリリーシアは姉妹。
ドレス、リボン、指輪、絵本……そして婚約者まで。欲しがりのリリーシアはあれもこれもと、ヴィステリアのモノを奪っていく。
そうして、ウィスティリアは血を吐いて死んだ。
神によって天の国に召されることを願っていたウィスティリア。
しかし、神の御使いとウィスティリアが思った黒翼を持つ男は「天の国などない」と言い放った。
「悪しき者も、善き者も、死ねばすべて等しく無に帰すだけ」だとも。
しかもウィスティリアが死んだことで、今度は別の人間が不幸になった。
奪われたまま、死ぬだけなんて冗談ではない。
黒翼の男の手を借りて、ウィステリアは過去に戻る。
二度目の人生で、リリーシアや父親に復讐することを決意する。
「欲しいなら、あげる。だけどその代わり……」
ウィスティリアが行った『復讐』とは何か。
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