メロディ・ヒストリア伯爵は、類希なる容姿や実力をもって〝氷柱の白百合〟と謳われている少女だ。
幼少の悲壮な経験とともに順当に実績を積んできた彼女は優しい婚約者とともに貴族として果てると思っていた、のだが……「真実の愛を貫かせてほしい」と婚約解消を提案されてしまった。
平然と受け入れてみせたものの、数少ない気を許せる存在だった婚約者の心変わりに動揺し、年若い乙女は人知れず涙を流した。
一夜明けて、ぐっすり眠ったメロディは気持ちを切り替えると憧憬を胸に真実の愛を解明しようと決意。周囲を巻きこんで研究を進めていく。
そんな彼女の言動に導かれるように時代を揺るがす大事件、運命の歯車は動き出した。
1-01 白百合のメタノイア
(20230420~20231019)
1-02 綻ぶトリレンマ
(20231026~20240530)
1-03 再考とレクイエム
(20240606~)
【校正について】
誤字脱字を適宜修正しています。
(木の精霊→風の精霊/1975年→1675年/査証→査読)