とある六月の日の深夜。高校一年となった日々を謳歌していた相坂蓮は通りがかった公園にてどうしてか涙を零すクラスメイト、鐘月美穂の姿を見る。しかし日頃からこれといった接点など無く、同級生とは言っても希薄な関係性でしかない彼女にわざわざ関わる理由はない。…けれども、どうしてか見捨てることも出来なかった蓮は美穂へと一声かけてその場を去るつもりだった。だがそこで引き下がる様子を見せない彼女から気が付いた時には距離を縮められ、いつしか二人は同じ時間を共有する仲となっていた。これはそんな不器用ながらも優しい少年と、彼に懐いてきた少女による物語。
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