劣等感まみれの高校生、多田 進《ただ すすむ》。彼はある日、異世界に召喚される。
そこは他人は全員、魔法という謎の力を使用できる上に、全人口の三割以上が殺人や破壊の衝動を持つ、サイコな狂気に満ちてるヤバイ世界。
対立する帝国の有力な魔法使いたちは、多くが人権を省みないような連中ばかり。逃げ出す人間は野盗か難民になる世紀末。
おまけに進は来て早々に左手を切り落とされて、今から入れる保険とかあるのかな……なんて考えたり、考えなかったり。
しかし彼は、ほどなくして気付く。自身が魔力0故に、魔力探知を受けない天然のステルス体質であることに。
逆に異世界人は皆、魔法の使用時に特有のニオイを発している。
相対するのは格上の魔法使いばかり。それでも進は味方と協力し、ステルス能力と魔力感知を武器に頭脳をフル活用して狙撃、不意討ちで許されざる悪党を地獄に叩き落としていく。
進は過酷な世界で壮絶な苦しみや喜びを経験し、様々な人々との出会いや恋愛を通して、心身共に成長する。そして仲間とともに歩む中で、彼は英雄になる決意をする。
帝国ミルグに仇なすテロリストとして、帝王を倒すために。
※この作品はダークファンタジーです。
※ご飯食べながら見るのはオススメしません。