オレたちは英雄じゃない。でも――――。
「お肉が食べたいなぁ……」
人類最前線の街。クルトは同じ孤児院の出身者と冒険者パーティを組んで、日々を暮らしていた。
お金もなければ知識も強さも力もない、名誉を求めてではなく、貧困から逃れるために冒険者になったクルトたち。
装備も不十分で、クルト自身も包丁を武器に使っていた。仲間も鍋の蓋を改造した盾を使っていたり、矢も三本しか持ってないアーチャーもいるくらいだ。
そんな中でもクルトたちは必死に今日も生きていく。
上手くいかないこともある。深い悲しみもあった。
でも、クルトたちは今日も日々の糧を得るために泥臭い冒険に出る。
これは英雄の物語ではない。その他大勢である有象無象。モブの物語だ。