婚約破棄された、その瞬間。風が止まり、水が歪み、国そのものが軋み始めた。
——原因は私。私が、この国の“要”の一部だったから。
完璧な王妃候補として育てられたリシェルは、突然現れた聖女に婚約者を奪われ、辺境へ追放される。だが彼女が抜けた王都は、目に見えて崩れ始めていた。婚約とは、ただの約束ではない。王と王妃が結ぶ“循環”が、この国の自然と社会そのものを支えていたのだ。
追放先で出会った無愛想な統治官カイルとともに、リシェルは荒れた辺境を立て直していく。支配ではなく、繋がりで。一極ではなく、分散で。やがてその再建は、王都の聖女が司る“維持・固定”の力と正面から衝突する。
外した側が崩れ、外された者が新しい世界を作り直す。「繋ぐ者」と「固定する者」、二つの理が世界の仕組みを巡ってぶつかり合う。
そして第二部。舞台は、崩れきった王都そのものへ。固定を守るために命を削った聖女と、今度は言葉で向き合うことになる——外した側が呼び戻し、外された者が国のかたちを決める。
第一部(全41話)+番外編+第二部で、全52話・第二部完結まで投稿予約済み。第三部を準備中です。
▼こんな方におすすめ
・婚約破棄から始まる“因果のざまぁ”(外した側が自滅)が好き
・恋愛は控えめでOK。内政・国家再建・聖女との“維持
vs再生”の世界観バトルが読みたい
・静かに積み上げて一気にスケールが広がる構成が好き