「あなたを愛せるか、自信がないのです」
突然決まった婚約者ジスランとの初顔合わせの際に、言葉通り自信がなさそうにそう告げられてしまったブランディーヌ。
この婚約話を強引に進めたのは彼の生家であるリッシュ伯爵家側だというのに、いったいどういうつもりなのか。
そこにはジスランを取り巻いてきたこれまでの環境と経験、そしてリッシュ伯爵家が抱える闇が関係していた。
だがそんなことよりも、婚約者になったばかりの男に突然そんな言葉を向けられたブランディーヌは、思わずこう返したのだった。
「でしたらわたくしが全力でジスラン様のことを愛して差し上げます」
「!?」
かくして、愛され方を知らないジスランを時に振り回し時に愛でながら、リッシュ伯爵家にはびこる様々な問題をブランディーヌが解決していく物語が今、幕を開けたのである――!
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