休日に二度寝をしていた筈の美空(みそら)は、覚めない夢の中で生活していた。夢の中でベルシエラと呼ばれる美空は、王様の命令で結婚する事になる。新郎の名前はヴィセンテ・アントニオ・セルバンテス。
その名前を聞いた途端に、美空は後悔と復讐の悲恋物語の世界に来てしまったことを悟る。ベルシエラは、三部構成の第一部で退場する妻の名前なのであった。
主人公だけあって、ヴィセンテは失敗や弱さと向き合う勇気を持ち合わせていた。
「幸せになれる筈だった人だわ」
美空=ベルシエラは、その時からハッピーエンドを目指して行動を開始する。