まともなコーチのいない弱小少年野球チームにいた井原友樹は、野球ノートを作って自分で研究して練習していた。
ある日、小学六年生の最後の試合での活躍を見込まれて、『遠園リトルシニア』のコーチが友樹を誘いに来た。体が弱いために片道一時間の送り迎えができない親の都合を考えて、友樹は断ろうとしたが、コーチに遠園リトルシニアの動画を見せられる。
動画の中のショートに憧れた友樹は、遠園リトルシニアに入りたいと親にお願いする。
友樹と親とコーチで話し合い、どうしても送り迎えができないが友樹に野球をさせてあげたい親は「お礼をするから友樹の送り迎えをチームメイトの親御さんに頼みたい」とコーチに言う。
コーチの提案で新入生同士の紅白戦に参加して、そこでチームメイトの親に頼もう、ということになった。新入生同士の紅白戦で活躍した友樹は、チームメイトの親の協力を得られることになり、遠園リトルシニアに入団できることになった。
そこで二年生の女子部員、草薙香梨と出会う。友樹にとって野球をする女子と出会うのは初めてのことだった。
そして、ついに憧れの選手に会えた……と思ったら?
先輩やライバルも登場。
弱いチームにいたために強いチームに戸惑いつつも頑張り、レギュラーへの道を歩いて行く。
カクヨムにも「ショート!」のタイトルで掲載しています。