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取得日時> 2026-07-13 17:09:04
聖女を虐める悪女だと思われたので、婚約者の王子と身体を入れ替えてみました
「君が聖女に嫌がらせをしているという話は、もう聞き流せない」
婚約者である王太子アレクシスからそう告げられた公爵令嬢エレノアは、静かに目を伏せた。
どれだけ否定しても、アレクシスは『天使のように優しい聖女』の言葉だけを信じ、長年連れ添った婚約者である自分を悪女だと決めつけている。
ならば――。
「そこまで仰るのでしたら、一度私になってみてくださいませ」
エレノアは秘匿していた魂の入れ替え魔術を発動し、王子と身体を交換した。
悪女と呼ばれる自分の立場を経験すれば、彼も真実に気付くはず。
そう考えたアレクシスは、エレノアの身体で聖女に歩み寄ることを決意する。
しかし、笑顔で挨拶をしただけで、聖女は突然転び、涙を流して震え始めた。
「やめてください……! 私、もう王子殿下には近付きませんから……!」
周囲の人々は一斉にアレクシスを非難した。
さらに二人きりになった途端、聖女は勝ち誇った笑みを浮かべる。
「王子は私を愛しているの。あなたなんて、いずれ悪女として処刑されるのよ」
――悪女だったのは、いったい誰だったのか。
婚約者を信じなかった愚かな王子は、自らが『悪女』となったことで初めて真実を知る。
これは、聖女を信じて婚約者を疑った王子が後悔し、本物の悪女を断罪するまでの物語。

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