国でたった一人選ばれる“妖精の愛し子”……妖精を使役することの出来る力を期待されていたのに、力が発現しなかったファータ王国第一王女、エレオノーラ。
そのせいで、愛し子に選ばれた血の繋がらない妹の“身代わり”として育てられ、18歳になったエレオノーラが、ついにその役目を果たす時が来たと言われ向かった先には……。
「どうか私と、結婚していただけませんか」
記憶も全て手放したはずの前世、妖精女王・エレオノーラに仕えてくれていた騎士・シエルであり、かつて、ほんのいっときの間の恋人の姿があった。
シエルと再会したことで、前世の記憶を取り戻したエレオノーラは、シエルに言われるがまま彼の治める隣国・ラーゴ王国に迎え入れられて…。
妖精とは、力とは、一体何なのか。
これは、前世は元妖精女王と元騎士、今世は身代わりの妖精の愛し子と国王の、絆と自覚と恋の物語。
*タイトル変更いたしました
旧:『妖精女王の転生〜最強なのは、あなた方ではありません〜』