王太子の婚約者である公爵令嬢レティシアは、
ある日突然「悪役令嬢」として断罪された。
だが、王都で燃やされたのは彼女の名誉だけではない。
――国家の帳簿だった。
追放先の辺境伯領で、レティシアは会計と契約を洗い直す。
前例も感情も切り捨て、数字だけを信じて。
すると不思議なことに、
王都が増税と粉飾で崩れていく一方、
辺境は「支払いが遅れない土地」として信用を集め始める。
これは、ざまあのために復讐する物語ではない。
ただ正しく帳簿を整えただけで、
国のほうが勝手に破綻していく話だ。
実務特化型・悪役令嬢による、
静かで不可逆な国家再編ファンタジー。