クリスマスイブの夜。家へ帰る途中、羽田凛介は公園で捨て猫のようにうずくまる少女を見つけた。
彼女の名は笹原椿。誰からも愛される優等生で、男女問わず人気の学園のアイドル。だが、彼女は凛介の前で、今にも壊れそうなほど弱々しい表情を浮かべていた。
「……家に泊めてくれないかな?」
突如告げられた、ありえないお願い。
一度断るが、「泊まりじゃないなら……」と、戸惑いながらも、過去の傷を抱える凛介は、彼女を見捨てることができなかった。
--これは、傷ついた二人が少しずつ心を通わせていく物語。
高嶺の花の椿は、果たして本当に手の届かない存在なのか?
糖分過多な学園ラブコメ、開幕です