「祈れば祭壇が砕ける」——癒やせず、壊すことしかできないヴィオレッタは「破滅の聖女」と侮られ、婚約者の王子と異母妹に断罪され、国境の外へ追放された。
だが彼女を拾ったのは、死なない化け物と恐れられる鬼神将軍ジークヴァルト。彼はヴィオレッタの力を「災厄を"討滅"できる、唯一の聖女の証」だと言う。
守るだけの聖女では封じ直すことしかできない不滅の災厄。それを根こそぎ灰に還せるのは、彼女ただ一人だった。
彼女を捨てた王国が灰に沈み、今さら祈りを乞われても——もう遅いのですわ。あなた方が捨てたのは、唯一の解でしたのに。