聖女の私は、王太子殿下から「お前を愛するつもりはない」と白い結婚を宣言され、政略の飾りとして婚姻させられることになった。
しかも本命は別の令嬢。国と女神のためと言いながら、「聖女を都合よく利用する」と公言され、心も立場も詰みかける。
……が、実は私、前世はブラック企業で契約書と戦い続けた法務系OL。
女神様公認で祝福婚姻契約書を書き換え、「夫を捨てたいと望めば一方的に離婚成立&暴言は神前フル公開&私を一番大切にする相手を女神が指名」という最強チート条項を仕込んでいた。
その結果、公開処刑された元婚約者を横目に、選ばれたのは昔から私を守ってくれていた腹黒宰相補佐で――?
元婚約者に盛大なざまぁをお見舞いしつつ、宰相補佐に筋金入りの溺愛を受けながら、聖女として悠々自適に生きていくお話です。