高校一年生の俺には、前世の記憶が断片的にある。
俺の前世はピクトさん。よく看板で道案内するイラストのアレだ。場所は忘れたけど、俺はどこかの男子トイレの看板だった。
トイレの老朽化に伴う改修工事の際、被苦人(ピクト)さんの看板の役目を終えた俺の魂は、輪廻転生の輪に戻った。
前世の影響か、俺には厄介な特殊能力(?)がある。
それを知ってる喫茶店主人で週末探偵の叔父貴と俺の秘密を知りたがる同級生の美少女。
ちなみに、中学三年間引きこもり生活だったから、経験値レベルは最低、最弱。
人間は怖い! 動物とピクトさんがお友達。さあ、これからどうやって生きて行こうか?
知られてはいけない秘密を抱えながら、目立たぬよう平凡な人生を送りたい俺の高校生活のお話。
成り行きで人助けをしたり、何故かオカルト研究会に入ることになってたり、友達や先輩や知り合いが増えてたり、時々ホラー案件に巻き込まれたり……あれ? 俺って意外と青春しちゃってる?
そして、前世の仲間との再会で知る事実……どうやら、俺の特殊能力は彼女とのxxによって失われてしまうらしい……え? どうすりゃいいんだ?
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