「君は美人だ。」
その一言で、
誰からも愛されなかった女ガンスリンガーは、恋に落ちた。
男が激減した、西部異世界。
その世界では、筋骨隆々で逞しい女性こそが「美女」とされ、華奢で可憐な女性は"醜女"と蔑まれていた。
西部辺境で賞金稼ぎ兼バウンサーとして名を馳せる女ガンスリンガー――エレノア・ウエストウッド。
悪党からは「黒帽子の死神」と恐れられる伝説の早撃ちだが、その美貌はこの世界では誰にも評価されず、「恋人なんて一生できない」と半ば諦めていた。
ある日、砂漠で三日三晩飲まず食わずで倒れていた謎の少女を助ける。
その正体は、恋愛成就を司る邪龍神・ツボニール。
「恩は返そう。六日後、お主に運命の男を授けよう」
そう言い残し、神は姿を消した。
一方、日本。
生まれつき病弱で、人生のほとんどを病室で過ごしてきた青年・壺井圭介は、西部劇だけを心の支えに生きていた。
「いつか広い荒野を自由に旅してみたい。」
「そして、西部劇みたいな格好いい女性と恋をしてみたい。」
兄から渡された不思議な壺にそう願った瞬間、圭介は異世界へと転移する。
そこで待っていたのは、瀕死の女ガンスリンガーだった。
圭介は授かった治癒魔法で彼女を救い、二人は奇妙な共同生活を始める。
しかし、平穏は長く続かない。
列車強盗団《アウトレイジ・バンチ》。
教会最強の処刑人《銀十字の処刑人》ミリアム・クリフ。
荒野を舞台に、銃声が交錯する戦いが幕を開ける。
これは、西部劇を夢見た青年と、自分を"醜女"だと思い込む最強の女ガンスリンガーが紡ぐ、ガール・ミーツ・ボーイの物語。
夕陽の彼方に待つのは、伝説か、それとも恋か。