異世界に転移したのは、
リハビリ専門職――理学療法士。
武器なし、魔法知識なし。
あるのは、医療現場で積み重ねた“身体の使い方”だけ。
初めて魔法を使って、気づいた。
「これ、普通に撃ったら身体が壊れる」
地面反力、重心移動、全身連動。
魔法を“身体操作”として再設計した結果――
戦わずに勝てるようになった。
だが、この世界で壊れていたのは身体だけじゃない。
腹を空かせた孤児。
士気の低い兵士。
機能していない制度。
魔族との無意味な争い。
なら――全部、作り直せばいい。
飯を作る。環境を整える。制度を使う。
戦わずに、組織も国も変えていく。
気づけば――
軍も、教会も、国すらも巻き込んでいた。
魔王討伐?
そんな依頼、受けた覚えはない。
これは、
戦わずに全部勝つ“構造無双”の話。