レイの仕事は、商会で品物をチェックすること。腐った食材を弾き、ひびの入った剣を弾き、薄められた薬を弾く。地味な雑用——本人はそう思っていた。
だから「誰でもできる仕事」と追放されても、恨みもせず辺境の街へ。
ところが。彼が抜けた商会は次々と事故を起こし、信用を失い、坂を転げ落ちていく。なのに当の本人は、新しい街で「なんでみんな、こんな簡単なことに気づかないんだろう?」と首をかしげるばかり。
気づいてください。あなたが、異常なんです。
無自覚チート×ざまぁ×スローライフ。捨てられた検品係の、のんびり成り上がり物語。